前回の続きです。
先にこちらを読んでいただけるとありがたいです。
有能か無能かって個人の主観なので人によって評価変わりますよね。
Aさんは有能だなと思ってても別の人は無能だと評価していたみたいな。
皆さんも経験あると思います。
今回はそんな話です。
登場人物
私:23歳、脱コピペプログラマしたくらい
ベテランさん:50代くらい、優しい
フリーランスさん:50代後半くらい、フリーランス、業界経験長め
前回とほとんど同じですね。
開発現場での話
当時の私のスキル感ですが、脱コピペプログラマってレベルで大したことは相変わらず出来ません。
簡単な処理を考えて書くくらいです。
成長したことと言えば先輩の書いたプログラムが読めるようになったくらいのまだまだポンコツです。
作業は私が簡単な部分や先輩が既に作成したものの修正を行っていました。
フリーランスさんとベテランさんがメインで開発を行っていたのです。
そんなある日修正作業にとりかかろうとしたのですが、全くプログラムが読めませんでした。笑
部分的にどんな処理をやっているか理解出来ないとかではなく、プログラムが今までのものとは全くの別物に見えるます。
私のメインといっても差し支えない業務の修正作業がこれでは行えないのでベテランさんに質問します。
私「すみません。プログラムが全く読めないです。
何をしてるのかわからないとかじゃなく読めないです。」
ベテランさんに一度確認してもらいます。
ベテラン「ラムダ式で書いてるねこれ。」
私「なるほど(わからん)」
ベテラン「今これを読むのは無理だと思うから本人に修正してもらった方がいいよ。」
私「わかりました!(なにもわかってない)」
※プログラムにも色々な書き方がありまして、ラムダ式というのは英語でいうところの筆記体のようなものです。当然何も読めませんでした。
この後フリーランスさんに読めないので自分で直して欲しい旨を伝え、無事嫌味を言われながら直してもらえました。笑
なぜ書き方を変えたのか
これは今でもわかりません。
一つのシステム内に複数の記述方法でプログラムを書いていくのは当然よくないことです。
ただ普通に書くよりは難易度は高いので当時の私は、すごいなーくらいに思ってました。
有能と無能
フリーランスさんもベテランさんも仕事が早く私から見るとどちらも仕事が早く有能な人だなと思うわけです。
というかこの三人だと無能は私だけになってしまいます。笑
ただベテランさん視点からすると意見が違うようで全然有能じゃないとぼやいてました。
・決められているわけでもないのにラムダ式でプログラミングをしている点
・フリーランスさんはお客さんの意思を無視して進めることが多かったようでした。
ベテランさんの意見が全て正しいというわけではないかもしれません。
ただ私がフリーランスさんに感じたこととベテランさんが感じたことで評価(感想?)は全く別のものになりました。
私は目の前の自分の仕事を終わらすといった点でのみ考え、ベテランさんは開発が終わった後の運用面やお客さんの評価といった全体の視点で考えていたのだと思います。
結局私は今もこのベテランさんのような視点をもっているわけではないですし人によって重視していることも違うので有能か無能かなんて評価は割とあいまいなんだと思います。(一部のとんでもない成果をあげるような人は別です。)
結局この開発はどうなったの?
これは分かりません。
私の所属していた会社がこのプロジェクトから手を引いたからです。
実は割と最初の方から時間外労働が長すぎて嫌だということは営業さんに伝えていました。
しかしいつかの記事にも書きましたが、以下のような取引になっているので伝言ゲームをするしかなく1エンジニアの意見なんかこの長い伝言ゲームの途中でなかったことにされてしまいます。笑
自社からいきなりB社、C社、派遣先に話をする等はご法度です。
自社→A社→B社→C社→派遣先
しかし何度も伝言ゲームを繰り返し行ううちに話がついて晴れて辞めることが出来ました。
時間外労働についてですが、フリーランスさんがくるまで4か月くらいはずっと終電、休日出勤や泊まり込みが多かったです。
増員があってからは毎日3~4時間の残業で帰れていたので改善はしました。
感想
結局この現場で1年近くを過ごしました。
もう二度とこんな思いはしたくないですし、ここまでしんどい現場に遭遇したことはありませんでした。
忙しい時期でも1、2ヶ月2時間くらいの残業のところが多いのではないでしょうか?
とはいえ成長は出来たと自信を持って言えます。
ホントに最後の方はですが、そこそこプログラムも自分でロジックを考え機能を作り上げたりなんかも出来ました。
まぁ最初からそのレベルで出来ていれば少しは時間外労働もへっていたかもしれませんが...。
【東京ブラック客先常駐編】は次回が最終回です。
では、また。